姑獲鳥の夏(京極夏彦) 感想(ネタバレなし)
このブログを読んでくれてます皆様、ありがとうございます
こんにちは、前回のブログでべしゃりのスペシャリストになった気分のオンツです
とりあえず前回の反省から始めたいのですが
時間をおいて読み直してみましたが
文章硬っ!
あかだ(愛知名物)より硬いわ!
学校の参考書でももうちょっとやわらかく書いてるぞ
と自分の文章力の低さを痛感してます
しかしこれも練習です
人は失敗を繰り返して成長するのです!
気を取り直して本の紹介をしていきましょう! オー!!←(不安)
今回はこちら
「姑獲鳥の夏」
著 京極夏彦
実はこれ前回の本の前に読んだばかりの小説なんですよ
ちょっと自分の中で整理するのに時間がかかってしまい後になってしまいました
まず読後の正直な感想なんですが、「えっ…これミステリー小説…だよね」でした
意味がわかりませんね、私もわかりません(笑)
読む前と読後で今までの物の見方、考え方を変えられた気分になりました
なんなんですかこれは
いや、確かにミステリー小説なんですよ
事件が起きて主人公が推理して解決に導く
ミステリー小説によくある基本的な流れの中で話は進むのですが
読んでいる内にいつのまにかこの世の理、概念、民俗学、宗教、科学etc…など
ある種の哲学書を読まされている感覚に陥るのです
「観測をするまで世界は確率的にしか認識できないのだ」
「君を取り囲む凡ての世界が幽霊のようにまやかしである可能性はそうでない可能性とまったく同じにあるんだ」
主人公である京極堂のセリフです
最初は何言ってんのか訳がわからんのですが
読んでいく内に妙に納得させられてくるんですよ
物語の語り手でもう1人の主人公である関口が京極堂に
「君は僕に術でもかけたのかい?」
という場面がありますが、まさしく読者の気持ちを代弁してくれるのです
あと主人公が陰陽師なので物語全体の雰囲気として妖怪や呪いなどの話もでてきますが
これも自分が今までもっていた概念を綺麗に吹っ飛ばしてくれました(笑)
このように通常では考えも及ばない、いわゆる「凡人」な思考では理解できない
奇怪な難事件を「非凡人」な主人公の卓越した知識と理で説き伏せてしまう様は
ある種の爽快感を味わいました
「この世には不思議なことなど何もないのだよ」
いつもとは少し違ったミステリーを読んでみたい人には是非どうぞ
初めての人は最初少しの覚悟が必要ですが(笑)